このサイトについて

2000年に直腸がんを告知されて手術をしました。半年間の人工肛門生活。そして7年後の2007年には「がんの王様」といわれる膵臓がんになりました。幸い手術はできましたが、膵臓がんの怖いのは、ほとんどの方が再発・転移することです。再発させないために、必死で情報を集めました。私が目を通した本の中から、がんと闘っている方の参考になると思われるものを紹介します。

私のブログ『残る桜も 散る桜』も訪れてみてください。

 

更新履歴

2017/12/25  新刊・近刊情報を更新しました。

2016/3/2  「統合医療・補完代替医療」の下位に「水素水」のページを追加しました。

2016/2/25 新刊・近刊情報を更新しました。「奇跡的治癒・自然寛解」に追加しました。

2016/2/18 新刊・近刊情報を更新しました。「医学・医療・EBM」と「その他」に追加しました。 

2015/12/12『がん患者が選んだがんの本』サイトを公開しました。

新刊・近刊情報  (推薦図書とはかぎりません)

がん患者のためのインターネット活用術: 私はこれで膵臓がんを克服したがん患者のためのインターネット活用術: 私はこれで膵臓がんを克服した 2017/5/22

私が膵臓がんを告知されてから、インターネット上で情報を集め、治療に役立ててきたスキルの集大成です。がん患者が、インターネットから情報を集め、整理し、活用するためのスキルとノウハウをまとめています。がん患者でなくても、仕事や日常生活でインターネットを活用するためには、それなりの情報リテラシーが必要です。そうした方にも参考になるはずです。

しかし、インターネット上の情報は玉石混淆です。なかにはブログを装って怪しげな治療法に誘導するかのようなサイトもあります。がんとの闘いは情報戦であり、時間との勝負です。インターネットから「必要な情報」、「正しい情報」をすばやく検索して入手するためには、それなりのスキルとノウハウが必要になります。


がん光免疫療法の登場──手術や抗がん剤、放射線ではない画期的治療がん光免疫療法の登場──手術や抗がん剤、放射線ではない画期的治療 2017/8/25
オバマ米前大統領が年頭教書演説で紹介。
がん治療の一大革命として、今、世界が注目。
テレビ朝日「羽鳥モーニングショー」2017年元旦、光免疫療法について開発者の小林久隆さんを米国で取材し特集で紹介。
「光を当て、がん細胞だけを破壊する。がんの8~9割は治せるようになると思います。
副作用もほとんどありません。がんはもう怖くない、と患者の皆さんが言えるようにしたい」
――小林久隆(米国立衛生研究所主任研究員)
楽天の三木谷浩史会長が米アスピリアン社とジョイント・ベンチャーを設立、その会社を中心に、日本での治験を推進する。
● 米国で画期的ながん治療法を開発する日本人研究者・小林久隆さん。
● がん細胞に結びつき、近赤外光を当てると細胞を破壊する薬剤を開発。
● 薬が起こす「物理化学的」な作用で狙ったがん細胞だけを破壊する。
● 治療によって免疫活動が活性化、がんを消滅させる。
● 動物実験では、がんを守る免疫細胞を攻撃することで、全身の転移がんも消えた。
● 従来の手術・抗がん剤・放射線と違い、副作用はほとんどない。
● 外来治療で入院不要。治療費は安くできると想定。
● 最初の治験で、進行がん患者7人のうち4人のがんが消滅した。
目次
I 光免疫療法とはどんな治療法か
II 最初の治験の結果をみる──進行がん7人中4人のがんが消える
III これまでのがん治療法の有効性
IV 光免疫療法の開発物語
V 途方に暮れるがん患者たち
VI 小林久隆「光免疫療法」の今後を語る(聞き手/永山悦子)

 

【私のブログ記事】近赤外線免疫療法光免疫療法(近赤外線免疫療法)の動画


進行がん ステージ4でも怖くない進行がん ステージ4でも怖くない 2017/10/31

内容紹介
登山事故で妻を亡くした老境の医師が、独りでは闘病はできないと、最初は治療から逃げる。迷いながら3年、水腎症とリンパ節移転の痛みでやっと手術を決断。化学療法を受けるが副作用で退院。余命1年の宣告をされるが、患者の状態に合わせた化学療法を行う医師に出会い、二人三脚の治療を行う。
食事療法を本格的に実践。睡眠・運動・食事の基本を守り免疫力の指標となるリンパ球数1000個以上をつねに保つ。発病から5年、
治療開始2年で末期がんからの寛解。
内容(「BOOK」データベースより)
無治療を選んだ脳神経外科医が試行錯誤のすえ低用量抗がん剤と食事療法で末期がんから生還。なぜ、進行がんから寛解に至ったか、具体的にその医学的根拠を解説。


がん消滅:「見えないがん」を見つけて叩く!がん消滅:「見えないがん」を見つけて叩く! 2017/10/4

内容(「BOOK」データベースより)
がん発症はもとより、再発・転移予防の可能性を飛躍的に高めた新しい治療システム―BAK療法と、それを支えるテロメスキャン。最先端の科学で、「見えないがん」を叩き潰す。
著者について
1960年9月、福島県に生まれる。85年、福島県立医科大学卒業、同大放射線科に入局。
日本医科大学第ー病院放射線科助手、獨協医科大学放射線科助手、鷲谷病院副院長を経て、97年、宇都宮セントラルクリニック(現・医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック)を開設。2002年、株式会社ドクターネット設立、11年には登美ヶ丘画像診断クリニック、12年には野口記念インターナショナル画像診断クリニックをそれぞれ開設し、現在に至る。
現在、医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック理事、セントラルメディカル倶楽部顧間医、株式会社共生医学研究所取締役、株式会社フリール取締役、メディカルリサーチ株式会社顧間医、米国財団法人野口医学研究所常務理事。
著書に『100歳まで現役で生きる人のシンブルな習慣』(幻冬舎)、『だから放射線科医はおもしろい!』(現代書林)などがある。


「ただいま! 」 四年にわたる夫と私の二人三脚闘病記「ただいま! 」 四年にわたる夫と私の二人三脚闘病記 2017/12/1

ある日突然、夫が倒れた! みるみる症状は悪化し、生死の境をさまよう夫。果たして夫は無事「ただいま! 」と言える日がやってくるのだろうか。何度も諦めかけ、何度も自分を奮い立たせ、病院との緊張したやりとりを繰り返し、「ご飯よ! 早く起きて」という「当たり前の朝」を迎えることを夢見て奮闘した、妻と夫、子供たちと、そして心強き医師・看護師たちとの闘病記。

 

 

 


患者よ、がんと賢く闘え!放射線の光と闇患者よ、がんと賢く闘え!放射線の光と闇 2017/12/1

内容紹介
放射線被ばく、農薬などの化学物質、遺伝子組換え食品など健康環境が悪化するなかで、がん罹患数は年間100万人を超え、原因が解明されていない指定難病も330疾患に増加している。さらに福島原発事故後には国家の愚策による“総被曝国家プロジェクト"が進行し、国民の健康問題が危惧される。今後のがん医療の課題と疑似科学的物語で放射線による健康被害を過少評価している問題に対してラディカルな思考視点を提示する。
内容(「BOOK」データベースより)
科学的な知識が健康を守る!がん罹患者が年間100万人を超える時代をどう生きるのか。3万人に及ぶがん患者とかかわってきた放射線医が語る放射線の光と闇の世界。これからの日本の医療と健康を考えるために。


健康にいいものばかり食べていると早死にします健康にいいものばかり食べていると早死にします 2017/12/2

科学者が教える「健康」と「食」の正しい新常識!
◎「無農薬」は農薬使用ゼロとは限らない
◎無添加食品に潜む4つのリスク
◎うま味調味料(化学調味料)
◎人工甘味料は悪ではない
◎ウコンは肝臓を悪くする
◎コラーゲンを食べても美肌にならない
◎アガリクスで不健康になる
◎グルコサミンは飲んでも効かない
◎コンドロイチンは飲む意味なし
◎大豆イソフラボンは胎児に有害 …etc.
いま、オーガニックフードや無添加食品など健康志向の食料品がますますブームになりつつありますが、
それらは本当に安心安全で健康に良いのでしょうか?
水素水、サプリ、健康食品、オーガニックフード、無添加・無農薬など、 巷には「これが健康にいい」という情報が次から次へと溢れてくる。
だがしっかりとしたエビデンスがあるものは、一体どれだけあるのか?
各々のエビデンスの有無を検証しながら、怪しい情報を精査していき、
読者に本当に何が健康に良くて、良くないかもしれないのか、科学的な視点で検証していきます。
【本書は、次のような人たちに向けて書かれています】
・冷静に食と健康の本当のことを知りたい人
・もう広告・宣伝にだまされたくない人
・おいしく食べて健康に生きたい人


よくわかる! がん最新治療シリーズ 5 『がんと診断されました』 3大治療とゲノム医療 (週刊朝日ムック)よくわかる! がん最新治療シリーズ 5 『がんと診断されました』 3大治療とゲノム医療 (週刊朝日ムック)  2017/12/12

「よくわかる! がん最新治療シリーズ」第5弾は、
がんすべてに共通する治療法を解説。
手術、放射線治療、薬物治療の3大治療と
最近注目が集まる「がんゲノム医療」も大特集する。
がん別の手術数を示した病院リストなども掲載。
【特集1】 プレシジョン・メディシン
遺伝子変異別への転換
がんゲノム医療
 ゲノム医療で何が変わるのか?
 技術革新が生んだ個別化医療
治療薬が見つかる可能性は?
 がん遺伝子検査を受けるには
●国立がん研究センター中央病院 遺伝子診療部門長 吉田輝彦医師
●東京医科歯科大学病院 腫瘍センター 特任講師 池田貞勝医師
【特集2】 執刀医らの工夫で可能
傷痕が目立たないがん手術
●慶応義塾大学病院 形成外科教授・診療部長 貴志和生医師
●国際医療福祉大学病院 外科教授 吉田 昌医師
●金沢医科大学 看護学部教授 紺家千津子看護師


絶対に負けねぇ絶対に負けねぇ 2017/11/26
今振り返って思う、自分でも驚くほどの、ご縁と出会いと繋がりの連続だった。
それもこれも、このクソったれな「白血病」のお陰と言えなくもない(笑)
今は感謝しかないが、当時のめちゃくちゃ悔しい思いも、流した涙も、
包み隠さずに全て書きました!
テレビにも映画にもない、
20代の「リアルなストーリー」。
突然の「がん宣告」にも負けず、青春を生きて
同じ病気と戦っている「仲間」のために
骨髄バンクのサポートはじめ、さまざまな活動をした記録。


末期がんでも元気に生きる末期がんでも元気に生きる
経済学者が、ステージ4bの膵臓がんと言われて1年半が経過。抗がん剤治療を続けながら、変わらぬ生活を保つために。

 

 

 

 

 


最新放射線治療でがんに勝つ サイバーナイフとトモセラピーが、がん治療を変える最新放射線治療でがんに勝つ サイバーナイフとトモセラピーが、がん治療を変える
近年がん治療は格段の進歩を見せています。それでもなお、日本人の3人に1人ががんで亡くなっている現実があります。この現状の中で、本書では、放射線治療の本当の姿を明らかにし、新しい可能性について紹介しています。
第1章 時代は、高度放射線治療を必要としている
・〝超高齢社会・日本〟で、放射線治療の意義は大きくなっている
・高度放射線治療で、根治を望めるがんも多い
・今後の普及が期待される、粒子線治療のすぐれた効果
第2章 正確な「リ・ステージング」あってこそ、確実な治療に結びつく
・希望と可能性は、セカンド・オピニオンから芽生える
・UCCのリ・ステージングは、各種の最新画像診断装置を用いる
・UCCのリ・ステージングは、こうして受ける
第3章 サイバーナイフは、早期がんの治療を理想の形に近づけた
・サイバーナイフの特性は、早期がんの治療で最も発揮される
・アメリカでは、手術不能の早期肺がんの標準治療に認められている
・自動位置計測+動体追尾システムで、がんの位置を正確に狙う
第4章 トモセラピーの特性は、進行がんの治療で発揮される
・トモセラピーは、実用性にすぐれたIMRT治療装置の代表
・ガントリーの360度回転から、大きな効果が生まれる
・さまざまながんで、トモセラピーによる治療がおこなわれている
第5章 2種類の免疫細胞療法で、免疫を復活させる
・放射線治療で、免疫はがんを認識しやすくなる
・活用する免疫細胞療法1……DCハイブリッド療法
・DCハイブリッド療法の第2の核……がん殺傷能力が高いナイーブT細胞を使う
第6章 免疫チェックポイント阻害薬の併用で、免疫を底上げする
・がんは、自分を守るために免疫を抑え込もうとする
・免疫チェックポイント阻害薬は、発想の大転換から生まれた
・「免疫細胞療法+免疫チェックポイント阻害薬」で、免疫がパワーアップする
第7章 オンコサーミアでがんを攻撃し、同時に免疫を援護する
・古代から、温熱療法はがん治療に使われていた
・オンコサーミアの秘密は、ハイパーサーミアにはない腫瘍選択性にある
・オンコサーミアはがん細胞の増殖を阻止し、免疫も援護する


がんを味方につけた生き方がんを味方につけた生き方
世の中に出回っているがんに関する本は、治るためにあるいは治すために「なにを?」「どうする?」という実用書が多いですが、この本はあえて「なぜ?」を問うことにしました。そのため、哲学書のような内容になりましたが、相談者からの手紙に応える形で、誰にでもわかりやすく書いてみました。
この本に出会って、がんがあなたに教えようとしている意味を考えるきっかけにしていただければ、そしてがんになる前より幸せになっていただければ、こんなうれしいことはありません。

 


余命宣告からの希望の「がん治療」余命宣告からの希望の「がん治療」
つらい三大治療はもう受けたくない、もう為す術がない――
すべてのがん患者に医師が捧げる代替医療の決定版
免疫力を高め、細胞を正常化へと導く「希望」のがん治療とは?
がん治療に必要なのは、
毒性の強い薬や電磁波で外部から攻撃をする治療法ではない。
細胞の突然変異であるがん細胞の増殖を防ぐには、
ヒトが持つ免疫機能を正常化させ、
がんが生まれない身体に戻すことこそが重要なのだ。
かつて外科医として多くのがんを切除した医師が、
さまざまな代替医療を研究した結果辿りついた3つの治療法――
身体に有害なものを徹底的に取り除いた「食事」、
体温を上げて免疫機能の向上を促す「陶板浴」、
共鳴・共振で一つひとつの細胞を正常に戻す「波動療法」。
三大治療では効果が得られず医師から余命宣告を受けながらも、
がんの縮小や消滅が見られた患者の証言とともに、
次世代のがん治療とも言うべき方法を紹介する。


抗がん剤の辛さが消える 速効! 漢方力 (青春新書インテリジェンス)抗がん剤の辛さが消える 速効! 漢方力 (青春新書インテリジェンス)
本来の漢方は、速効性のある薬だった!
科学的に効果が実証されている「サイエンス漢方」を活用して、実際のがん治療の現場で成果を上げている西洋医が、
抗がん剤の辛い副作用を速攻で取り去る漢方利用法を初めて紹介した希望の書。

 

 

 


がん死ゼロの革命 【高周波ハイパーサーミア】のすべて痛みも副作用も侵襲性もゼロ!がん死ゼロの革命 【高周波ハイパーサーミア】のすべて痛みも副作用も侵襲性もゼロ!
がんで死ぬ時代に終止符を打つ
《驚異の温熱免疫療法機器ハイパーサーミア》とは何か⁉︎
その効果、そのメカニズム、その開発秘話
医学界に蔓延する「手術、抗がん剤、放射線療法」の三大療法が
改められない限りがん死は増加の一途!
確実に治す《第四の医療》はすでにここに誕生していた!

 


末期がん患者を救った男 がん治療末期がん患者を救った男 がん治療"逆転"の軌跡
最愛の娘に“がん"が発覚。
絶望の日々のなかで男が見つけたたった一つの道とは……!?
がんに苦しむすべての人におくる、奇跡のストーリー。
若くして起業家として名を馳せ、すべてを手に入れたと思っていた男。
しかし突然、最愛の娘をがんに襲われる。
そこから幸せが一変、絶望感に苛まれる地獄の日々がはじまった。
手術、抗がん剤とあらゆる手を尽くすが救えず、ついに永遠の別れを迎える。
そんなときに経営していた会社も倒産し、目の前がまっくらに……。
しかしそのとき、医師ではない自分でもがんに立ち向かえるたった一つの方法に気づく。
そして自分の才能を活かして生み出した、まったく新しい治療法とは……!?
多くの患者を末期がんから救い続けている男の奇跡の物語。


イメージの治癒力をめぐって (箱庭療法学モノグラフ 第6巻)イメージの治癒力をめぐって (箱庭療法学モノグラフ 第6巻) 2017/10/13

なぜ今イメージについて考える必要があるのか。

著者が実践の中で感じた心の問題は、
急激に押し寄せる機械化・情報化に伴う生の体験の不足が要因と考えられる。
生の体験は相当意識的に行わなければ困難だが、
そこで力を発揮するのがイメージ体験である。
本書はイメージ体験に着目した実践の重要性を提唱、
クライエントのみならず治療者自身の体験も考察した事例研究、
日本人の「母性」や「風土」について分析した文献研究などを通して、
イメージのもつ治療的意義を明らかにする。


がんを再発させない暮らし方がんを再発させない暮らし方 2017/10/2

がん再発の不安を抱える人のために、実行しやすく、科学的な裏付けのある暮らし方を具体的に紹介し、がんの再発を防ぐ一冊。
●がんは、日本人の4人に1人がかかる国民病。
治療の方法は年々進化をとげていますが、
再発を恐れる患者の不安はやむことがありません。
「がんが再発するのでは…」という不安を抱える人のために、
がんを再発させない生活方法を具体的に紹介します。
●科学的な裏づけがあり、お金や特別な道具を必要とせず、
誰にでもすぐ始められる方法をわかりやすく解説。
●全ての基本となるのは「後が気持ちいいことは体にいい」という原則。
それをもとに1呼吸2運動3食事4ストレス管理5生活環境……以上の5つの生活習慣の見直しで、
免疫力を上げ、がんが嫌う体質になりましょう。
●特にコツを習得するのが難しかった呼吸法とウォーキング法が
「握りこぶし呼吸」「坂道ウォーク」で格段に容易になりました。
全身の免疫力を上げる「ハイポ入浴」も紹介。
「抗がん剤を使用するときには血糖値を上げると効果大」などの最新情報も提供しています。


がんとの共存を目指す 新しい概念の免疫治療がんとの共存を目指す 新しい概念の免疫治療 2017/10/31

がん治療の概念が、近年大きく変わってきています。その中で、いま注目を集めているものの一つが「iNKTがん治療」。
がん治療のもっとも大きな課題は、がんの進行・再発・転移です。これまでのがん治療は、がんの大きさを小さくすることを目指していましたが、この目標はほとんど達成不可能に近く、多くの場合再発・転移が起こります。がんの進行・再発・転移さえなければ、患者さんはがんと共存できます。
いかにがんの進行・再発・転移を予防できるか、この問題を克服する新たながん免疫治療、それが「iNKTがん治療」です。 そんな新しい概念の免疫治療法を、第一人者の谷口克先生がわかりやすく解説した、いま注目の一冊です。


人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話 2017/10/19

精神腫瘍科を知っていますか? がん患者が抱える不安や混乱に寄り添います。


がん宣告を受けると、多くの人はいやがおうにも死を意識し混乱する。そういう意味で、がんは非情な病である。本書に登場する患者さんも、がんと闘いながら、やがて自分自身の境遇に葛藤することになる。国立がん研究センター中央病院(築地)・精神腫瘍科長の清水研は、がん専門の精神科医として、これまで3000人以上の患者さんやその家族と、静かな水のような対話を続けてきた。入院患者だけでなく退院してからも清水との対話に通う人も多くいる。何度も対話を重ねるうちに、彼らは自分が負っている未解決な問題に気がつき、その解決に取り組み始める。ここに紹介する七人は、「小児がんで21歳で逝った大学生」「乳房全摘出を決意したモデル」「司法試験の前日にがんを発症・転移した青年」「ふたりの子供をもつ若いお母さん」「何不自由ない暮らしを送ってきた(はずの)主婦」「一人で喫茶店を経営してきた活発なママ」「全力で仕事をし、家族のヒーローとして頑張っているお父さん」だ。どの人も清水先生との対話によって、苦悩をほどき、人生の新しい扉を開いていった。――それは清水自身が若い頃から抱えていた心の鎖をほどいたのと同様だった。本書は、まだまだ知られていない精神腫瘍科の存在を知ってほしいという、ひとりのがん患者の切実な願いから生まれました。


鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療 2017/10/13

日本は「超高齢化社会」で世界の先頭を走っており、医療改革は待ったなし。
そこで注目されているのが人工知能(AI)やICT、IoT、ロボットです。こうしたテクノロジーによって私たちの医療はどのように変わるのでしょうか。
まず大きな波として「遠隔医療」があります。テレビ会議のように医師に診察してもらえれば、移動が困難な人にも、忙しいビジネスパーソンにもメリットがあります。
現状は法律の壁に阻まれていますが、今後はもっと広まるでしょう。
次に「PHR(パーソナルヘルスレコード)」があります。これは、個人の医療情報や健康情報を、個人のスマホやクラウドなどに格納し、個人も医師も介護士を利活用できるようにするものです。
救急患者の治療に役立つほか、検査のムダなどを減らすことができると期待されています。
医療は他人ごとではありません。制度を整えるのは国の仕事かもしれませんが、一人ひとりが「これからの医療」に興味を持ち、必要なら声を上げていくことも必要でしょう。
未来の医療を良くしていくあなたです。ぜひ本書をきっかけに未来の医療を考えてほしいと思います。


ブラック病院ブラック病院  2017/10/7

間違いだらけの医者選び
なぜ、医療過誤(医療ミス)は続出するのか?
超高齢化が劇的に進行する現代ニッポンの医療は、まさに「ブラック化」が著しい。なぜなら、「医は仁術」という貝原益軒の教えはどこかに忘れ去られ、「医は算術」の時代に突入しているからである。MRIなど高額の設備投資の減価償却のために行われるフルコース検診と不要なブラック手術など、大学病院では日常茶飯事なのである。「ブラック病院」にはまさかの「手術ノルマ」も存在する!
その結果、跡を絶たない医療過誤(医療ミス)が続出し、名門病院が次々と経営危機をむかえている。医師としてジャーナリストとして、また子息の医療過誤事件を体験した著者が、長年の知見をもとに現代医療の闇、「悪徳病院」、「ブラック化するドクター」の構造問題に鋭いメスを入れるノンフィクション!