免疫

免疫はがんに何をしているのか? ~見えてきた免疫のメカニズム~ (知りたい! サイエンス)免疫はがんに何をしているのか? ~見えてきた免疫のメカニズム~ (知りたい! サイエンス)
2016/11/26

最近、がんの治療に免疫を利用することが広がりを見せ始めています。

実際、免疫を使ってがんを治療すると、初期のがんは言うに及ばず、これまで手の施しようのなかった末期のがんに対しても効くことがけっこうあります。

しかし、なぜ免疫ががん治療に有効なのかはあまりよくわかっていません。

「免疫機能が自己の分子でつくられているがん細胞を攻撃できるのか」という問題は、医学の学会などでもほとんど議論されることがないのです。

免疫療法の有効性が確認された現在も状況は同じです。

本書は、免疫の働きを長年研究してきた著者が、この難問にずばっと切り込みます。

今までにない免疫とがんの関係を解説した本。

免疫はがんに一体何をしているのだろう?


あなたの遺伝子に働きかける超代謝ダイエット―ニュートリゲノミクスに基づく7つのカギあなたの遺伝子に働きかける超代謝ダイエット―ニュートリゲノミクスに基づく7つのカギ
ダイエットの本なのに? と思われるでしょうが、炎症は肥満とがんの共通の原因なのです。

がんワクチン療法の久留米大学 伊藤恭吾先生が書かれた『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』にこの本が紹介されています。

 

【私のブログ記事】がんと炎症(CRP値)

肥満はがんの危険因子です。しかし、体重計ががんを作るわけではない。肥満によって体内に炎症が起き、炎症反応が身体に「闘争か逃走」の準備をさせてエネルギーを蓄える。より多く食べたくなる。そして肥満に。さらに肥満が炎症を・・・と、悪循環を繰り返すのです。 


自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス)自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力 (ブルーバックス)
自分のからだは自分で守る。自己治癒力を引き出すカギとは?不治の病から奇跡的な回復、慢性疾患の克服。事実が証明する、はかりしれない治癒の力。人体にはどんなしくみが備わっているのか?それを引き出すにはどうしたらいいのか?内なるパワー、自己治癒力の秘密に迫る! 

 

 

 


検証 免疫信仰は危ない!―「がんビジネス」の実態に迫る検証 免疫信仰は危ない!―「がんビジネス」の実態に迫る
「アガリクスがんが消えた!治った!」「医者も認めた驚異の抗がんパワー!」センセーショナルな見出しが躍る健康食品の「書籍」広告。アガリクスやメシマコブで、ほんとうにがんが治るのか。また、「最先端医療」として話題の活性化リンパ球療法は、「有効性は抗がん剤に劣らない」と言えるほどの効果があるのか。免疫力をアップしてがんを治すと主張するアガリクスやリンパ球療法など「代替医療」の限界を、国立がんセンター中央病院や癌研究会附属病院のがん専門医をはじめ、代替医療の研究者、がん患者の遺族などに取材して徹底検証。がんを治したいという患者や家族の思いにつけ込み、高額な費用を負担させる「がんビジネス」の実態に迫る。


免疫の意味論免疫の意味論

 

【私のブログ記事】手術は免疫療法 善意の謀略

私は民間療法を馬鹿にしているわけではない。それを医療に取り入れるために、「補完代替医療学会」という学術団体も組織されている。私も去年、その学会長を務めた。

民間療法を含め、代替医療の治療効果は、個別性が高い。一人に効いたからといって、誰にも応用できるわけではない。ましてや万病に効くなどと信じるわけにはいかない。薬の効果には科学的検証がなされなくてはならない。そうした配慮のない善意の押し売りを、「善意の謀略」というそうだ。


『免疫の意味論』において多田さんは「手術は免疫療法でもある」と言います。手術で腫瘍の大部分を取り除いたとき、遠くに散らばっているがん細胞が免疫反応によって消滅するのです。腫瘍が大きいときにはがん細胞が免疫抑制を促す物質を放出しており、免疫力が押さえられているのですが、それを取り去ると、がん抗原を認識したリンパ球(T細胞、B細胞など)が小さながんの固まりを攻撃できる態勢になる。がんにも、はしかのように獲得免疫があるというわけです。つまり一度がんになると同じがんにはならないらしい。最も患者が生き残ることができればですが。 


人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム

ワイル博士の最高傑作! 人間の「病」と「治癒」の本質に迫り、未来の医学への道をひらく名著。

ワイル博士の自然医学は、この一冊から始まった!

世界のさまざまな代替療法、東洋医学、西洋医学の薬物治療、プラシーボ(偽薬)の治癒力、信仰治療。互いに矛盾するこれらの多種多様な療法はなぜ「効く」のか?

人間の「治癒」にひそむ謎に、医師として、また患者としての自らの体験や広範な調査研究をもとに挑戦した、米国心身医学の権威による記念碑的な著作。


癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)
人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの臨床体験をもとに、実際の治癒例と処方を具体的にわかりやすく記し世界的ベストセラーとなった医学の革命書。