サプリメント

サプリメントに関しては、国立健康・栄養研究所 情報センター健康食品情報研究室が運営している『「健康食品」の安全性・有効性情報』でどの程度のエビデンスがあるのか、確認してから使用するかどうかを考えましょう。個別のサプリメントの情報は『素材情報データベース』から。

本に書かれている内容が確かなものかどうかも、このサイトで確認しましょう。 


「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する (ブルーバックス)「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する (ブルーバックス) 2016/6/21

トクホ誕生から25年、機能性表示食品の登場から1年。

その“科学的根拠”、信じていいですか?

  • コラーゲンが潤すのは「お肌ではなく喉」だった
  • ふつうの豆乳とトクホ豆乳の中身はまったく同じ
  • 「体脂肪を減らす」お茶で体重が増えた
  • 「内臓脂肪面積を減らす」ヨーグルトで体脂肪率が上昇した
  • 血糖値が上がりにくい人は「食後血糖値を抑える」青汁で血糖値がむしろ増加した

(本文は実名表記です)

論文を読み解き、メーカーに問いただしてわかった、

「効果の限界」と「隠されていた不都合な真実」――。

それでも、買いますか?

誇張された宣伝文句を“誤読”しないためのヒントも満載。


健康食品・サプリメントと医薬品との相互作用早引き事典健康食品・サプリメントと医薬品との相互作用早引き事典 2015/12/12
健康食品の中には、医薬品と併用すると深刻な相互作用を起こすものも多く含まれています。 本書は、医薬品名から相互作用のある健康食品、逆に健康食品名から相互作用のある医薬品を調べることができます。また、健康食品と医薬品との相互作用を、「高」(この医薬品と併用してはいけません)、「中」(この医薬品との併用には慎重な経過観察が必要です)の二段階で評価しています。 平成27年4月より、新たな機能性表示食品制度が施行され、食品に「医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください」という文言を表示することが義務化されています。 本書は、医師、歯科医師、薬剤師が、一般の方や病気の方から、健康食品・サプリメントと医薬品との相互作用について相談された際、その場で情報提供できるように編集された、薬剤師の白衣のポケットにも入るハンディタイプの早引き事典です。 本書は書籍『ナチュラルメディシン・データベース 健康食品・サプリメント[成分]のすべて』の情報を元に編集したものです。 

 

医療専門社向けですが、一般の患者でも気になる方は・・・。


誰も知らないサプリメントの真実 (朝日新書)誰も知らないサプリメントの真実 (朝日新書)
コエンザイムQ10、ビタミン、アミノ酸…人気サプリメントの実力は?すっかり身近な存在となったサプリメント。だが、その使用に関する適正情報は意外と少ない。効能には個人差もあり、調査結果の統計では効果なしとされていても、人によっては有効な場合もある。流行に流されず、自分にとって必要なサプリメントを見極めるために、生理学・脳科学の権威が伝授する。

 

【私のブログ記事】サプリメントの真実

サプリメントに関してはいろいろな本が出ています。多くはその効用を一方的に述べたものであり、臨床試験の結果を科学的に検証したものは少ないのです。一応公平に作用と副作用、成分、その効用を指示するいくつかの試験結果が羅列されているだけです。高田明和氏の『誰も知らないサプリメントの真実 (朝日新書)』はそうしたものとは一線を画した著作です。

 

代表的なサプリメントについて、国際的に評価の高い一流雑誌に発表された論文のメタアナリシスの結果を説明している本は他には見当たらない(と思う)。メタアナリシス=エビデンスをなんの疑問もなく信用することにも警鐘を鳴らしています。例えば否定的な研究結果が出た論文は公表されないことがある。

FDAに登録された抗うつ剤の74件の研究のうち、38件が「効果あり」で36件が「効果なし」であった。しかし、「効果なし」のうち23件は公表されていなくて、3件はFDAの判定に反して「効果あり」とされていた。つまり、論文の数ではほぼ同数であるが、公表されたものだけでメタアナリシスを行うと、ばらつきの程度を表す標準偏差が小さくなり、「効果サイズ」が大きく有意差があるかのように見えてしまう。ここでも利益相反=金の力で研究結果が左右されている(バイアスが掛かっている)ことが想像されると述べています。

 

また高田氏は、サプリメントの場合は、薬剤と同じようにエビデンスをとらえるべきではないという。メタアナリシスの結果「効果が微妙である」場合でも個人にとっては意味合いが違う。40%の人に効果があり、60%には効果がなければ、薬としては認可すべきではないが、サプリメントなら別の考え方をしても良い。副作用がなく自己負担する費用も高額でなければ、本人が良いと思ったら使用すれば良いのだと。

 

私が摂っているEPA、メラトニン、ビタミンDも含まれているが、ビタミンDについては非常に肯定的な評価を与えています。

    (ビタミンDが増えて)血中の25Dが増やすと、がんの死亡率はどうなるのでしょうか。

    実は多くのがんで死亡率が減ります。もっとも減るのが口腔咽頭がんで、約7割減るのです。食道がんや膵臓がんで約6割、胃がん、大腸がん、腎臓がんで約5割、前立腺がん、肺がんで約2割、膀胱がんは1割減ります。

    がんの死亡率は、血中の25Dが増加したグループでは、発症の危険率が0.83となりました。つまり危険率が17%減少したということです。また死亡率の危険率は0.71で約30%減少しました。

    この傾向は消化器がんではなお顕著になります。消化器がんの発症率の危険率は0.57、死亡の危険率は0.55で、約半分に低下するのです。

多くのサプリメントでは、ある病気による死亡は予防しても、全死亡率には変化がないものがほとんどでした。しかしビタミンDでは明らかに全死亡率が低下するというメタアナリシスの結果があるのです。


病気になるサプリ 危険な健康食品 (幻冬舎新書)病気になるサプリ 危険な健康食品 (幻冬舎新書)

本書では身近にある健康食品・サプリの危険性を製造の背景、広告手法、科学的根拠の面から徹底追及。

「グルコサミンは血管の少ないひざ軟骨に届かない」「ベータカロチンのサプリは体に悪い」「サプリは添加物だらけ」など、

目からウロコのサプリの真実が満載。

〈内容より〉

●海外基準3200倍のアレルギー性物質が出たサプリ

●抗がんサプリががんを促進

●乳糖が入った製品は高齢者には危険

●低カロリーの人口甘味料を使うとかえって太る

●プラセンタ製品の原料はブタの胎盤

●高額なサプリだから安全とは限らない

●活性酸素は完全な悪者ではない

●医薬品との飲み合わせは要注意

●トクホに期待しすぎるな ……etc. 


抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!
メラトニンについて次のように書かれている。

「俗に期待されている効能」 免疫力を高め、抗がん作用があると考えられている。

「科学的に検証すると・・・」 がん患者を対象とした複数の臨床試験があり、その中には興味深いデータもあります。

「副作用と禁忌」 安全性については十分なデータがありません。副作用についても明らかではありません。

動物実験や試験管内の実験では、がん細胞に対する増殖抑制効果を示すことが確認されています。メラトニンは,まともに議論するに足る健康食品の一つだと言えるでしょう。しかし、現状ではがんへの有効性を示す臨床試験やエビデンスの数、質は十分とは言えず、現段階で無条件に「がんの治療や予防に有効」という結論を引き出すには無理があると思われます。


サプリメントの正体サプリメントの正体

内容紹介

「まさか……。

何が入っているか、僕らは知っているんですよ。

そんなものを飲むわけないじゃないですか」

一瞬驚きましたが、「やはり……」という気持ちもありました。

サプリメント工場の人が飲まない、飲みたくないというサプリメントを、

あなたはお金を払って飲みたいですか? (本文より)

飲めば飲むほど、健康から遠ざかる!?

業界を知りつくし、医師たちからも頼りにされる著者が本当に効くモノを徹底検証!

  • 99・9%が添加物の葉酸
  • 人毛を原料に使うアミノ酸
  • 工場の人が誰も飲みたがらないサプリメント
  • 配合量が「目標値」のC級品
  • 「あのサプリメント・健康食品」は本当に効くのか?
  • うつには鉄、EDには亜鉛!? 不妊、薄毛、ストレスなどお悩みに合わせた最新サプリメント事情
  • サプリメントに頼らず、体の良い状態をキープするために必要なこと

本書を読めば、投資に見合った効果が期待できるサプリメントの見分け方、選び方がわかります!


奇跡のホルモン、メラトニン、奇跡のホルモン、メラトニン、
いま全米で話題騒然の究極の脳内物質メラトニン。ガンを防ぎ抗ガン剤の副作用を緩和させ、エイズに対しても患者の抵抗力を高める。不老長寿の秘薬ともいえるメラトニンについての画期的な著作。

 

 

  


驚異のメラトニン驚異のメラトニン
メラトニンは1958年、イェール大学のアーロン・ラーナーによって報告された、脳の松果体由来のホルモンである。現在、メラトニンが天然の睡眠薬として、また、時差ボケの薬として有効であることを信じる人は多い。本書で、著者が言いたいことは松果体がメラトニンを介して働く「加齢時計」だということである。

  • メラトニンはサプリメントの第一選択肢
    ントを試してみようかと考えるのであれば、メラトニンが第一選択肢でしょう。私自身、術後の早い時期から継続してメラトニンを服用してきました。このブログでも何度も書い...
  • がん患者とサプリメント
    タミン&ミネラル、ビタミンD、オメガ3、メラトニンのサプリメントを服用しているのです。「がんが治る」かのように宣伝するサプリメントも存在しますが、サプリメント業...
  • サプリメントはどう選ぶ。メラトニンはもっと注目されてもよい
    のである。 私は手術の直後から中断せずにメラトニンを服用しているが、メラトニンについてのこんな記述もある。メラトニンは、サプリメントの中では臨床研究も進んでいる...

生体リズムを整える注目のホルモン 脳内物質メラトニン生体リズムを整える注目のホルモン 脳内物質メラトニン
アメリカで「奇跡のホルモン」「不老長寿の秘薬」として大ブームのメラトニン。体内におけるメラトニンの働きや生活スタイル、食事の工夫などでメラトニンを増やす身近な方法などをわかりやすく紹介。