終末医療

(116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書)(116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書) 2017/1/10

一回しかない「最期のお別れ」を、

かけがえのない時間にするために――。

大切な人との死別はつらい。

あまりのつらさに誰もが打ちひしがれるだろう。

そもそも私たちは死に逝く人の気持ちがわからない。

だからこそ遺される家族は途方に暮れてしまう。

「何を考えているかわからない」

「一緒にいるのがつらい」

私たちは、どうすれば末期の患者さんに寄り添い、

サポートすることができるのだろう?

本書は、1200人以上の人生を見届けた

ホスピス音楽療法士が、24の実話を紹介しながら、

穏やかな「見送り」のあり方を提案する希望の書だ。


もっとエンジョイできる在宅医療もっとエンジョイできる在宅医療 2017/1/7

病院ではなく、自宅で最期を迎えたい・・・

終末期を迎えた時、そう願う方は多くいます。

しかし、実際に介護をするご家族には少なくない負担が掛かります。

現実的に結局は病院のベッドの上で亡くなる方がいらっしゃいます。

病気があっても人生の最期までその人らしく自由に生き、そして幸せな人生を全うして欲しい。

その願いを叶える為に奮闘している病院の考え、取り組みをまとめました。

 


訪問看護師ががんになって知った「生」と「死」のゆらぎ訪問看護師ががんになって知った「生」と「死」のゆらぎ 2016/12/28

月刊誌「コミュニティケア」好評連載に大幅加筆。訪問看護師として長年にわたり、自宅で最期の時間を過ごす人々と向き合ってきた著者が、これまでに出会った患者・家族らとのエピソード(詳細は変更してあります)、さらには、自らの死を意識するきっかけとなった白血病との闘い、自宅での義母・実母の介護・看取り、他職種や市民と協働で取り組んできた「家で死ねるまちづくり」の経験を綴りながら、人が生きること、死ぬことについて考え、問いかけます。実感のこもる、真摯で温かなメッセージに溢れたエッセイ集です。


薬のやめどき薬のやめどき 2016/12/22

内容紹介

本邦初の「薬のやめどき学」。

「高血圧の薬」「糖尿病の薬」「コレステロールの薬」「骨粗しょう症の薬」「睡眠薬」「抗不安薬」「抗生物質」「胃腸薬」「抗認知症薬」……

薬が増えるたびに、体調が悪くなっていませんか?

薬には必ず副作用がある! 多剤投与になれば、副作用は無限に増える!

しかし、医療には「やめどき」という概念があること自体、ほとんどの医者が知らない。

いや、考えたこともない領域なのか。みんな始めることばかり研究している。

本書は「薬のやめどき」から、長生きと健康について指南した本である。

出版社からのコメント

薬にはメリットとデメリットがある。その境界線は人によって異なるし、年齢によっても異なる。

当初はメリットが上回っていても、ある時点からデメリットのほうが大きくなれば、「薬はやめたほうがいい」と判断するのは当然である。

引き際の美学という言葉があるが、医療においても正しい「やめどき」を知っている人間だけが、幸せな老後を送っているように思う。

本書は、私が医者人生でさまざまな患者さんをはじめ、多くの諸先輩方との出会いから学んだ、「薬のやめどき学」の書である。


痛くない死に方痛くない死に方 2016/12/23

2000人の最期を看取った医師だから言えること。

“痛くない"〝苦しくない"人生の終わり方とは?

私は在宅医として、末期がんの患者さんは9割以上、非がんの患者さんは半分くらいの確率で、家で看取ることになります。

在宅での看取りの直後、ご家族は必ずこうおっしゃいます。

「思ったよりずっと楽に逝きました。苦しくも、痛くもなさそうでした。ありがとうございました」

がん終末期、老衰、認知症終末期、臓器不全、心不全、肺炎……2000人を看取った医師が明かす

今まで誰も言わなかった“痛くない"“苦しくない"人生の終わり方。

平穏死という視点から、「痛くない死に方」についてできるだけ分かりやすくまとめた一冊!


がん疼痛緩和の薬がわかる本 第2版がん疼痛緩和の薬がわかる本 第2版 2016/6/9

好評を博した初版から、取りあげる薬剤がさらに充実した第2版。

がん疼痛緩和の薬の効用や副作用、アセスメント、選択・使用の考え方がわかりやすく解説されている。

症例が豊富にあげられているので、より理解が進む。

がんの痛みの理解から、非オピオイド、オピオイド、鎮痛補助薬まで取りあげた、臨床のエッセンス満載の1冊。

 


よくわかるWHO方式がん疼痛治療法よくわかるWHO方式がん疼痛治療法 2016/6/22

もう、がんの痛みを我慢し、その治療薬を恐れる必要のない時代になっているのです――。「WHO方式がん疼痛治療法」は、“いつまでも間断なく続く痛み(持続性の痛み)”から、がん患者さんを解放する効果的な痛み治療の国際基準である。本方式の公表から30年が経過した今、日本におけるさらなる普及と治療薬の適切な使用をめざして、医師と薬剤師が本方式についてわかりやすく解説。日本に新たに導入されたオピオイド鎮痛薬なども扱う。


Dr.大津の世界イチ簡単な緩和医療の本―がん患者を苦痛から救う10ステップDr.大津の世界イチ簡単な緩和医療の本―がん患者を苦痛から救う10ステップ
がん患者を苦痛から救う「緩和医療」の技術は、地方や施設によって、非常に大きな医療格差があり、大きな社会問題になっています。
つまり、「緩和医療」の知識が乏しい医者が主治医になると、患者はとてつもない苦痛を味わうことになってしまうのです。
この残酷な現実を変えるには、患者や家族が、「緩和医療」に関する最低限の知識を持ち、医師に、がん患者の苦痛を取り除いてもらうことを要求していくしかありません。
本書は、非常にやさしく書かれているため、患者や家族も手軽に読むことができます。「医師」と「医療スタッフ」と「患者・家族」が共有すべき「医学知識」が書かれた今までに前例のない医学書です。


ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド がん患者さんが安心してわが家で過ごすためにご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド がん患者さんが安心してわが家で過ごすために 2016/4/6

本書は、ご家族やご友人など、周りの方向けに作成したものです。

がんを患った方が、その人らしい生活を維持しながら、自宅や施設などの身近な場所で過ごすときに役立つ情報をまとめました。

また、患者さんが自宅で療養し、最後のときまで過ごすストーリーを中心に作成しています。

在宅の環境は自宅以外でも、介護福祉施設(老人保健施設や特別養護老人ホームなど)や療養型病床などの医療機関でも、患者さんの病状や個々の施設の特性に応じて整えていくことができます。


医師の一分 (新潮新書)医師の一分 (新潮新書) 医師の一分
医学の進歩で、なかなか死ねない社会が到来した。しかし90歳過ぎの老衰患者に点滴をし、抗生物質を投与し、透析を行いペースメーカーまで入れて、なんのために「救う」のだ。数多くの死に立ち会ってきた著者は、今どきの「タテマエ」「良識」を嘲笑う。「命に上下は存在する」「患者の自己決定を信じない」「現代の医者は『死神』の仕事を担う」……現代人である「あなた」の死に方についての、辛辣かつ深遠な思索。 

抗がん剤 10の「やめどき」~あなたの治療、延命ですか? 縮命ですか? (あなたの治療、延命ですか?縮命ですか?)抗がん剤 10の「やめどき」~あなたの治療、延命ですか? 縮命ですか? (あなたの治療、延命ですか?縮命ですか?)

そう、抗がん剤はいい、悪いではなく、やめどきなのです。 やめどきを間違えると、せっかくのいい治療も失敗となってしまいます。

そこで今回、私は町医者として、長年多くのがん患者さんと向き合った経験から、抗がん剤の10の「やめどき」を提案します。がんとの向き合い方も、人生観も人それぞれ。みんな違って、みんないい。ならば、「やめどき」だって、それぞれ違っていい。

私が本書で提案する10の「やめどき」から“抗がん剤のファイナルアンサー"を見出すのは、医者ではなく、あなた自身なのです。

さいごまで、あなたが自分らしく、限られた時間を楽しみ、あなたからSTOP! を言うために。

―――― 長尾和宏

抗がん剤の本は、世の中にたくさん出ています。しかし、やる/やらない、効く/効かないの二元論ではなく、「やめどき」について現役の医師が指南した本は本邦初です。本書は医療実用書ですが小説仕立てになっています。長期に亘り闘うことになるがんという病、そして抗がん剤の「やめどき」は人生という物語の中でしか語れないと判断したからです。一風変わった作品構成となりましたが、より著者の想いを込めることができたと考えます。

こうして死ねたら悔いはないこうして死ねたら悔いはない
いのちの灯が消えるとはどういうことなのか。病を得た時、患者と医師はどのような関係を築くべきなのか。余命をいかに充実させるか。「老い」をどのように生きるか。おだやかに人生を幕引きするにはどう生きていけばいいか―。死と向き合った時、「生きる力」が湧いてくる。看取りの医師が教える、死が怖くなくなる“生き方の知恵”。

 

 

介護ビジネスの罠 (講談社現代新書)介護ビジネスの罠 (講談社現代新書)

高齢者を“儲けの道具”と考える不届きな事業者が跋扈……。

「首都圏介護破綻」「2025年問題」よりも深刻な、

家族の弱みにつけ込む悪質な手口を徹底解剖。

介護でだまされない、損しないための必読書!

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本書では不正の手口や悪徳業者の最新動向を紹介しながら、事業者が何を考え、それらに行政がどこまで対応し得るのかを取材でのやりとりを通して突き詰め、さらに制度のどこに問題があるのかを解き明かすのを狙いとした。

「措置から契約へ」を謳い文句に始まった介護保険だが、それは言い換えれば「福祉からビジネスへ」の転換でもあった。

介護サービスには多かれ少なかれ福祉的な要素が必要になるが、現状では利益優先の事業者が跋扈している。

「いかにして儲けるか」ばかりを考え、あの手この手で高齢者を狙っている。その罠は巧妙で、ひっかかっても本人はもとより家族が気づいていないことも少なくない。

知らぬ間に被害に遭うことがないよう、本書が少しでも役立てるなら本望である。

―「はじめに」より

「在宅ホスピス」という選択: がん患者は家に帰ろう2013「在宅ホスピス」という選択: がん患者は家に帰ろう2013
終末期を迎えた家族に、人は何ができるのか?―残された時間を少しでも自分らしく生きてもらう。そのための手助けとは…。日本における在宅ホスピスケアの黎明期を築いてきた編著者が、共に歩んできたクリニックのスタッフたちと語り尽くす、生きること、生き切ること―。 

 

 

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)

「延命治療、後悔しています。。。」

外科医を辞めた在宅緩和ケア医が語る「幸せな死に方」

多くの人が望みながらかなえられない「ピンピンコロリ」。

実は、無駄な延命医療をやめることで、人は眠るように穏やかに、人間らしく死ぬことができる。

外科をやめて終末医療に生涯をかける医師が語る、穏やかに死ぬための生き方。

看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」 (文春文庫)看取り先生の遺言 2000人以上を看取った、がん専門医の「往生伝」 (文春文庫)
治療が医師の使命。が、治らない患者はどうするのか。宮城県で緩和ケア医院をたちあげ、末期がん患者の訪問看護に注力した医師がいた。自宅療養しながら「お迎え」を体験し、安らかに逝く人々。病人とあの世を繋ぐ「臨床宗教師」育成の必要を医師は確信しつつ自らもがんで逝く。魂ふるえる医療現場からの提言。

3000人の最期を看取った医師は、自分の死に際して何を思うのか。肺がん専門外科医が在宅医療の第一人者となる経緯には何があったのか。著者が宮城在住の岡部医師のもとに通い詰めて取材した力作です。岡部氏は、抗がん剤の効用、在宅医療の光と影など、著者の疑問にすべて明快に答えてくれたそうです。また、在宅で平穏に最期を過ごすと、「お迎え現象」を体験する患者さんが多いとも。看取りの最終局面では、宗教的ケアも重要なようです。

 

【私のブログ記事】看取り先生(岡部健)の遺言  二重盲検法のマジック

肺がん手術の専門医でありながら、ご自身はヘビースモーカーであり、がんになるとしたら肺がんだろうと思っていたのが、予想に反して胃癌がみつかります。しかしそれでも岡部先生はがん検診は一切受けようとしません。

    肺がんは早期検診で分かっても、25%は助かるが、75%は助からない。つまり、検査しても4分の3は何もできずに亡くなっていくということだ。メイヨー・クリニックが胸部レントゲン写真と喀痰細胞診をするグループと何もしないグループを比較したら、有意差がなかったという研究もある。胃癌は精度が悪いから役にたたない。透視で早期胃癌が分かるなんて、誰も思っていないはずだ。胃カメラも腕の良い医者がやるのなら良いが、そうでなければ見落としや穿孔などのリスクがある。なんのためにやるのか分からない。

    検査というのは未来を知る技術の一つなんだということを、あまりにも安易に考えてはいないだろうか。未来を知るということは、決していい未来を知るだけではない。知りたくもない未来を知ることなのである。

このような理由で、検査は一切受けないで過ごしてきたのです。

 

在宅医療の現場で先駆的な仕事をされた先生だからこそ、自分が治らないがんだと知ったときの毅然とした対処のしかた、生き方には、がん患者としてたくさん学ぶべきことがあります。

「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?

胃ろうを勧められたけど造るべき? 拒否したらどうなるの?

在宅医療に切り替えたいけど、病院は許してくれるの?

抗がん剤をギリギリまで打つことに意味はあるの?

食べたら死ぬよと言われたけど、最期くらい、食べてもいいのでは?

大病院のお医者さんには聞きづらい、あんなことやこんなこと。

その答えが本書に! 

がんの最後は痛くないがんの最後は痛くない

七転八倒をする患者は現にいる。しかしそれは緩和ケアのやり方が悪いのであり、鎮痛剤の使い方がまちがっているのだ。在宅ケアでこそ、がんの痛みのない終末医療が可能なのだと証言します。住み慣れた自宅で終末を迎えることが、がんの痛みを和らげるのだと。しかし、本当に在宅で最後を迎えられるの?急変したらどうするの?家族が負担になって共倒れになるのでは?費用がかかるのでは? こうした疑問に具体的な例を挙げて「心配要らないよ」と言ってくれます。費用を例に取れば、在宅の方が病院にいるよりも安くなる。なぜなら差額ベッド代が要らないから。ほとんど保険診療の範囲内で収まる。患者の現状と病気の進行を予測できていれば、急変したときも慌てなくてすむのだ、と言います。
【私のブログ記事】がんの最後は痛いのか?

がんを生きる (講談社現代新書)がんを生きる (講談社現代新書)

がん医療を自己決定しなくてはいけない時代。

手の打ちようがなくなったあと、進行がん患者は残りの時間をどう送ったらいいのか?

希望をもって日々を過ごした患者たちは、どう考えたのか?

告知マニュアルの落とし穴、「死の受容」の困難、日本人の宗教観とホスピス、同意書の功罪──

ベテラン化学療法医が経験をもとに、真摯に問いかけます。

末期がん、その不安と怖れがなくなる日―がん哲学外来から見えてきたもの (主婦の友新書)末期がん、その不安と怖れがなくなる日―がん哲学外来から見えてきたもの (主婦の友新書)
日本人の2人に1人はがんで死ぬ時代、一人の病理医師が開設した「がん哲学外来」。医療が手放した末期の患者に対し、生きる意味、死ぬ意味などを問うこの外来が大きな評判を呼んだ。余命を宣言されたとき、あなたは何を思うだろうか、何をしたいのだろうか……多くの患者が抱える悩みは、人間関係にあるという。それらを克服し、どう死ぬかに至るための道筋がこの本にある。いま、がんで苦しむ本人はもとより、その家族ばかりではなく、現在、健康な人へも「なぜ生きる」「死をどう迎える」という命題をつきつける。●人生いばらの道、にもかかわらず宴会●八方ふさがりでも天は開いている●命より大切なものはないと思っている人ほど、悩みは深い●死ぬという大事な仕事が残っている●勇ましく高尚なる生涯~死んだあとに何を残すか●がん細胞は人間社会と同じ●がんになっても天寿は全うできる●愛しているなら、心配するな●「する」ことより「いる」ことがやさしさ●暇げな風貌と偉大なるお節介 

こんなときどうする?――臨床のなかの問いこんなときどうする?――臨床のなかの問い
死がすぐそこに存在する臨床現場で長期に仕事を続けるには、きれいごとを並べるだけではうまくいかない。患者が次々に突きつけてくる難題を乗り切るためには、どうしたらよいのか。情のある医療を実践するためにも工夫された非情が必要とされることなどを指摘し、医療の常識を問い直し、医のあり方、人間の生について考察する。仲間としての医療関係者、病苦に苦しむ患者や家族へ贈る洞察と励まし。ホスピスケアを行う有床診療所を独力で開設し奮闘する医師が、36年間の医療実践を通して到達した医の思想を、豊富な具体例とともに語った滋味豊かな医学エッセイ。 

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)
3人に1人はがんで死ぬといわれているが、医者の手にかからずに死ねる人はごくわずか。中でもがんは治療をしなければ痛まないのに医者や家族に治療を勧められ、拷問のような苦しみを味わった挙句、やっと息を引きとれる人が大半だ。現役医師である著者の持論は、「死ぬのはがんに限る」。実際に最後まで点滴注射も酸素吸入もいっさいしない数百例の「自然死」を見届けてきた。なぜ子孫を残す役目を終えたら、「がん死」がお勧めなのか。自分の死に時を自分で決めることを提案した、画期的な書。

 

【私のブログ記事】安楽死

たまたま今読んでいる本が、中村仁一さんの『大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)』で、よけいに延命治療、死に際のことを考えるのです。

「百歳まで生きてがんで死ぬ」のが理想だと、ブログの副題にも書いていますが、中村仁一氏も同じように言っていますね。がんの患者さんには是非とも薦めたい本です。中村さん本人が「自分は変人」と言うだけあって、生前葬はやる、実際に(できるなら寝る前に毎日)段ボール製の棺桶(エコクラフィン)に入ること推奨しています。ご本人もやっていると。

末期がんでも、何ら攻撃的な治療をしなければ、ほとんどモルヒネも必要なく、気分良く「自然死」をすることができるそうです。実体験に裏付けられた主張です。中村仁一氏は老人ホーム「同和園」の附属診療所所長で、そうした「自然死」の例をたくさんみたことで、今の医療が逆に”穏やかな死”を邪魔しているのではないかといいます。

がんと闘わない生き方がんと闘わない生き方
5000人以上のがん患者を治療し、2500人以上のがん死に接してきた、元消化器がん外科専門医・現ホスピス科医である著者。
著者は、現在の日本のがん治療法、およびがん患者やその家族の、がんという病気、がん治療に対する認識に、問題点が多いとする。
すなわち、早晩、死を迎えざるをえないことがわかっていない人、適切でない治療を受け続けている人、効果を期待して治療を受けすぎて長くない余命を苦痛多く過ごしている人、苦痛の緩和が十分でないため、つらい終末を過ごしている人……、こうした人が日本には少なくないが、このような姿が本来のあるべき姿から離れたものであると、著者は警告する。
不遇にして助からないがんになった人が、自分の病状を正しく理解し、病状に応じた無理のない治療を受け、余命をできる限りよく生き、苦痛の少ない終末期を過ごし、そして安らかに死を迎えるために。本書はそうした思いで、誠心誠意、書かれた本である。